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痔の症状はどういったのがあるのか?
◆痛み
◆かゆみ
◆出血
「痔」による症状は、主に「痛み」「かゆみ」「出血」という特徴があります。
痛み感じかたや出血の量、かゆみの有無などから自分の痔のタイプが判断できます。
自分の痔の症状と照らし合わせて、種類を把握していきましょう。
痔を改善をする上で大事なことは、自分の状態を知ることからです。
痔の痛みについて
「痛み」を感じるのはどちらかです。
@いぼ痔(外痔核)→肛門周辺が腫れたりできものができるタイプ
A切れ痔(裂肛) →切れてしまうタイプ
排便のみならず、運動中やお腹に力を入れた時に急に痛みを感じるのは、この3つです。
1.肛門の外側にできるいぼ痔(外痔核)
2.脱肛(いぼ痔の内痔核の症状が重い状態)
3.嵌頓痔核(=カントン痔核)
いぼ痔(別称:痔核)は放置すると徐々に悪化していき、痛みが強くなっていきます。
排便時に刺すような急な痛みを感じたのであれば、
切れ痔(裂肛)の可能性が高いです。
裂肛(切れ痔)の場合、初期の頃は排便中だけ痛みを感じますが、
何度も繰り返していると裂け目が治りきらずに内部で炎症を引き起こしてしまいます。
その状態が続くと炎症が悪化してしまい、排便後も強い痛みが続くようになります。
※脱肛=肛門粘膜脱
肛門や直腸の下のほうの粘膜が肛門外に脱出する病気です。
いぼ痔(イボ痔)の内痔核が大きくなって、周囲の組織が支えれなくなり肛門外に飛び出してしまう症状です。
※嵌頓痔核=カントン痔核
脱出した痔核(脱肛)が肛門括約筋で締めつけられて戻らなくなり、
激しい痛みと腫れを伴う症状です。
24時間以内に治療を施さなければ 患部が壊死する恐れがあります。
痔のかゆみについて
かゆみの原因は、「肛門周辺の皮膚が蒸れてかぶれてしまうこと」が原因です。
特に肛門周辺は非常に皮膚も薄く、デリケートで刺激には大変弱い部分です。
女性の場合、生理などで蒸れやすい時期がありかゆみを感じることも多くありますので、
かゆみから痔が発症してしまう可能性もあります。
1.肛門周囲腫瘍
2.痔ろう(肛門周囲腫瘍が進行した段階)
痔が化膿した患部から瘻管を通って定期的に膿が出してくるため、
膿が皮膚につくとかぶれて強烈なかゆみを発生させます。
また粘着性がある膿なので、お尻が擦れてしまいかゆみと擦れる痛みを感じます。
1.切れ痔(裂肛)による見張りイボ
2.いぼ痔(痔核)による外痔核
飛び出ているイボの部分から少量の分泌液がでるため、ムズムズしたかゆみがあります。
※見張りイボ=肛門ポリープ=スキンタグ
慢性裂肛が原因で肛門にできたイボです。
肛門が狭くなったりする(肛門狭窄)イボで、外に出てしまうので見張りイボと呼ばれます。
※肛門周囲膿瘍
肛門にある小さな穴(陰か)にばい菌が入り、化膿する症状です。
直腸や肛門周囲に膿が溜まった段階を肛門周囲膿瘍と呼びます。
溜まった膿が排出され、結果として直腸や肛門と交通のある難治性の管(瘻管)ができてしまうと痔ろうといいます。
痔の出血について
排便時に出血が見られるのは、大きく3つのパターンが考えられます。
@「裂肛」や「痔ろう」が原因
A大腸がんなどの内臓疾患が原因
B「大腸憩室炎」や「虚血性大腸炎」が原因
痛みや出血のみであれば、痔が原因の場合が多いです。
もし血便や下血に加えて便秘、下痢、残便感といった症状も伴うのであれば、
痔以外の原因の可能性がありますので、病院に行って大腸の内視鏡検査を受診してください。
痔の症状を和らげる方法
出血や痛みを放置すると、肛門の中で炎症や化膿を繰り返すことにより
症状を悪化させてしまい、普段の生活に影響が出てきます。
冷やすのが良いのか、温める場合が良いかは、症状によって変わります。
■冷やす(痔ろう)
患部に炎症(腫れや痛みがひどい)が起きている場合には、痔ろうの可能性が高いです。
下着に膿や分泌液が付着する痔ろうは、かぶれ易く、また痛みとかゆみも感じやすく、
膿んだ皮膚の中に熱を抱えてしまいますので、冷やすことで症状を少し抑えることが出来ます。
ただ、その状態のままだとお尻がヌルヌルする上に擦ってしまいますので、専用石鹸を使って
患部を綺麗に洗い流した上で、冷たい物を患部に当てて安静にしましょう。
外出していて我慢出来ない場合は、外でも洗えるシュピューラーを使用するのが良いでしょう。
■温める(いぼ痔・切れ痔)
「内核痔」や「裂肛」といったいぼ痔や切れ痔の症状は、
肛門周辺の血液循環が不良ために発症する痔です。
いぼ痔や切れ痔の症状は余り痛くない場合でも患部を温めることが大切です。
「内核痔」の場合には、カイロといった暖かい物を患部に当てると痛みを少し和らげる事が可能です。
痔核や裂肛は、同じ姿勢による血流不良や冷えによるうっ血が発症の原因なので、
毎日の入浴で患部を温めて血液循環を良くすることで症状を軽減させ、進行を予防する事もできます。
■姿勢
寝る方法として「うつ伏せ寝」が負担が少ないです。
なぜうつ伏せ寝にすると良いのでしょうか?
理由としては、肛門の静脈がうっ血する事が原因の1つだからです。
例え立っていても座っていても、また仰向けに寝ている時でも
常に肛門に圧力がかかって血管を圧迫している状態が続いています。
うつぶせに寝た時だけ唯一肛門の圧力から開放されます。
もし「今、症状がきついなぁ〜」と感じた時は是非うつ伏せ寝を試してみましょう。
きっと楽になりますよ。